UNO麻雀

皆さん、UNOで麻雀をしたことはありますか?

いきなりUNOと麻雀という2つの異なるテーブルゲームを並べられて訳がわからないですよね。もっと正確に表現すると、UNOのカードで麻雀をするということです。普通これでも理解できないと思うので、まずは2つのゲームについてざっくり説明して、用いるカード・牌について確認しましょう。

初めにUNOについて。UNOは手札から様々な色の数字カードや特殊カードを出し、早く手札を出し尽くした人が勝つゲームです。用いるカードには、青赤緑黄の4色の0〜9の数字カードと、多種多様なワイルドカードがあります。今回ポイントとなるのは、1〜9の数字カードが、4色それぞれ2枚ずつ入っている点です。

次に麻雀について。麻雀は、4人のプレイヤーがテーブルを囲み、牌を引いて役を揃え、得点を重ねるゲームです。麻雀牌を用い、これには34種類の牌が4つずつあります。麻雀牌について、萬子、筒子、索子という1〜9の数字の書かれた数牌と、東南西北の四風牌と白發中の三元牌からなる字牌から成ります。

ここで気づいた人もいると思いますが、2つのゲームには、1〜9のカードや牌を用いるという共通点があります。このことから、UNOのカードを2セット用意すると、麻雀牌ができます。方法は簡単。まずUNOの数字カードを2セット分用意し、適当に萬子を赤、筒子を黄、索子を緑とすると、3種の数牌が4枚ずつ揃います。次に青の1〜4を東南西北、5〜7を白發中とすると、字牌も全て4枚ずつそろいます。これで麻雀牌の完成です。このUNO麻雀牌があれば、高校で「麻雀は賭けに繋がるから麻雀牌の校内での使用を禁ずる」という、支離滅裂で賭け事を強制によってしか止めることができない自らの教育力の無さを宣言するようなお触れが出ても、これはあくまでもUNOなので、休み時間や放課後に安心して麻雀ができますね。

しかし、今回の本題はここから。麻雀牌に数字カードの大半を持っていかれ、残されたUNOのカードについてです。UNO麻雀用にカードを集めた結果、4色の0と青の8・9、スキップやドローカードなどのワイルドカードが2セット分残されます。残されたカードを集めるとUNOワイルドカードスペシャルの完成です。このほぼワイルドカードで構成されたカードで本来のルール通りにUNOを遊ぶと地獄と化します。ひたすらドローカードが出されるわスキップカードをまとめて出したせいでターンが2周するわ様々な地獄が楽しめます。そして、今回この記事を書いたきっかけは、このワイルドカードだらけのUNOが本家で商品化されたためです。

普通のUNOでは刺激が足りなくなった人にちょうどいいと思います。

最後に、UNO麻雀の副産物だったUNOワイルドカードスペシャルは、どうやら時代を先取りする代物だったようです。